「言葉がはっきりと聞こえない」イメージ画像
SSS Speech+とは?
「言葉がはっきりと聞こえない」の原因は?
加齢性の難聴などは、小さな音が聞こえない(耳の感度の低下)以外に、音を大きくしても「はっきりと聞こえない」という問題が生じる場合があります。「はっきり聞こえない」状態については、多くの要因が関係していることが推測できますが、医学的に明確な原因は完全には解明されていません。
しかし、耳の感覚器である内耳の機能低下によって、周波数選択性の低下が関係していることは、過去のさまざまな研究から明らかになっています。
では、なぜ周波数情報を処理する能力が損なわれると、音がはっきり聞こえなくなるのでしょうか。
「言葉がはっきり聞こえない」に対する有効な補聴システム
周波数スペクトル(音の成分)は音素ごとに明確な特徴があります。
たとえば、母音の場合、ピーク(レベルの高い周波数)とディップ(ピークの間にあるレベルの低い周波数)がはっきりとしており、母音の種類によってこれらの表れる周波数の組み合わせがほぼ決まっています。言い換えると、このピークの表れる周波数のパターンを区別することにより、我々は母音の聞き分け(識別)をしていることになります。
周波数を選択する能力が低下すると、この音の特徴をはっきりとつかむことが難しくなります。そのため、特に雑音のある環境で「はっきりと聞こえない」という問題が生じます。
この問題は単に音を大きくするだけでは改善できません。音の特徴をより際立たせるためには音の周波数スペクトルの形状の加工が必要になります。すなわち、ピークとディップの差を強調する処理が必要になります。この処理を行うのが、リオネット独自の機能であるSSS Speech+です。
音声「ウ」の場合の周波数スペクトル