開発者の想い~快適な補聴器を目指して~

リオンの研究開発

当社は創業より70年以上に渡って補聴器を開発してきましたが、聴覚は繊細かつ複雑なため、快適な聞こえを提供することは簡単なことではありません。
私たちは日頃から、全国のお客さまの情報を元に課題を見出し、多くの方に長く使っていただける補聴器の開発を目指しています。


 

より快適で使いやすい補聴器に

難聴に対応するためには、補聴器で音を大きくすれば良いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ音が聞こえるだけでは満足していただけないのが実状で、そこには聴覚の複雑さが存在します。

難聴になると、快適に聞こえる音の大きさの幅が狭くなったり、多くの音の中から聞きたい音を区別することができなくなったりします。ただ補聴器の音を大きくしても、うるさすぎる・聞き分けができないなど、不快になってしまうこともあります。これらの現象の程度は、一人ひとりで異なります。


補聴器をお使いになる方すべてに、快適な聞こえを提供するために、補聴器はより高性能なものへと進化してきました。ですが、補聴器が日常的に使い続けられる機械であるためには、より快適な音を目指し、さらに目立たなく、もっと操作しやすくするなど、解決しなければならない課題がまだまだあります。

 

お客様の声を聞く

当社には全国の補聴器販売店から、多くのお客様の声や情報が届きます。また、日頃から技術者が直接お客さまの声を聞くことを心がけています。さらに難聴の社員も複数名在籍しており、細かい部分にわたる補聴器の評価に加わっています。

 

快適な聞こえのための機能

例えば、難聴の方で、「音は聞こえるけれど言葉はよくわからない」と訴える方がいらっしゃいます。これは周波数分解能(多くの音の中から聞きたい音を区別すること)が劣化したことによるものと推測され、難聴の大きな特徴です。補聴器は耳の外側に装着するので、耳に届いた後の劣化を補うことは困難なことでした。

しかし、お客さまに、少しでも聞きとりやすい音を提供したい、という強い想いから、当社では、周波数分解能の測定の研究と並行して、補助できる機能を研究しました。その結果生まれたのが、「音声強調」機能です。日本語の聞きとりに重要な母音を強調できるよう低周波数まで処理を行い、言葉の聞きとりに貢献できる機能となっています。

 




補聴器に関するご質問・ご相談はこちらから

お電話でのお問い合わせ

受付時間:9:00~21:00(年末年始を除く)

メールフォームでのお問い合わせ

お問い合わせ